「氷漬け・砂漠・水攻め」タフすぎるUlefoneの5GスマホをIFA2023で体験

タフネススマートフォンを海外で展開しているUlefoneの最新スマートフォンをIFA2023で取材してきました。ブースに到着するや、そのタフ性能を大きくアピールする展示に衝撃を受けます。スマートフォンを氷に浸けたり、砂の中に埋め込んでいるのです。

競合他社の多いタフネスモデル市場で生き残るためにはこれくらいやらなくてはならないってことなのでしょう。UlefoneのWEBを見ると確かにタフなモデルであることがわかるのですが、実際にこうやって過酷な条件にさらされている姿を見るとそのすごさを実感できます。日常生活ではこの手の環境はなかなか体験できませんが、仕事の職種によってはここまでの性能が求められることもあります。Ulefoneはタフネスモデルの業界リーダー的なメーカーでもあり、他社に負けないタフモデルの開発に注力しているわけです。ブースで気になった製品をいくつか紹介しましょう。

【ARMOR 18 5G】

氷漬けされていたモデルがこちら。チップセットはMediaTek Dimensity 900、5Gに対応しています。最近は非メジャーメーカーでも5G対応製品が増えていますが、カメラの画素数やAI処理を行うためには4Gのチップセットでは非力ということもあるのでしょう。タフ仕様はIP68とIP69K、MIL-STD-810Hに対応。これはUlefone他のモデルもほとんどが対応しています。メモリは12GBでストレージから12GBを仮想的に利用し最大24GBが利用可能、MediaTekの5Gチップセットはこの機能を強化しており、Qualcommに対抗しています。なおストレージは512GB。ディスプレイは6.8インチで120Hz駆動です。

カメラは1億800万画素+800万画素、メインカメラの画質は思い切って上げてきました。ピクセルビニング処理により暗い場所でもいい絵がとれます。またFLIRのサーモグラフィーカメラも搭載しており、ナイトビュー撮影にも対応。バッテリーは9600mAhで66W急速充電に対応します。なお他にも温度計も内蔵。かなり高機能なタフネスモデルです。

AMOR 20WT

砂に埋められていたモデルがAMOR 20WTです。こちらはMediaTek Helio G99登載の4Gモデル。ディスプレイは5.65インチで、よく見ると上下にデュアルスピーカーが見えます。アウトドアでハンズフリー通話する際に音が聞こえやすいようにしているわけです。実際に会場で声を聞いてみましたが、騒がしいブースエリアにもかかわらずしっかりと相手の声が聞こえました。

ハードウェアの特徴としてトランシーバー機能を内蔵しています。脱着式の外部アンテナが付属しており、これを取り付けて使用します。端末間で直接通話ができるのでどんな場所でも利用できるのがメリット。例えば山岳地では携帯電話ネットワークの電波が入らないこともあります。最近は衛星通信対応モデルも出てきていますがまだまだ普及には時間がかかるでしょう。トランシーバー機能はアウトドアモデルにはしばらくは必須の機能と言えるかもしれません。個人利用だけではなく現場作業などにもトランシーバーは使えるでしょうから、ニッチな機能ながら必要とされるシーンはかなり多いのです。

バッテリーは10850mAhで33W急速充電対応。カメラは5000万画素です。重量は381.4gですが、タフネス製品はこれくらいが一般的です。腰につけて持ち運ぶのスタイルが一番楽でしょう。

【普段使いできるスリムモデルも】

他のタフネスモデルとデザインが異なる開発中の製品も見せてもらいました。正面から見ると一般的なスマートフォンと変わらぬデザインです。タフネススマートフォンは強度が強い反面、見た目がゴツイので、日常的に使いたくともスーツなどには合わないのがちょっと悩ましいところでしょうか。

厚さは1cmくらいありますが、これくらいならポケットにも十分入ります。強度アップとデザイン性を兼ねた側面仕上げもいい感じです。

実はこの製品、展示場所には別のモデル名が書かれていたので「あとで詳細を調べよう」と思ったら、別のモデルでした。ということで詳細スペックまで調べ切れていませんが、日常利用でもよりタフなモデルを必要としている人に勧められる製品になりそうです。

Ulefoneはあまり知られていないメーカーですが、タフ仕様製品はどれも業務にも耐えられるしっかりした作りになっています。この手の製品を求める人にとって、今やなくてはならないメーカーになっているでしょう。

タフネススマートフォンを海外で展開しているUlefoneの最…