イヤフォンやマスクと干渉しない、耳にかけない新感覚メガネ「Short Temple」
by 甲斐祐樹
一部で話題沸騰中のメガネ、JINSの「Short Temple」買ってみました。

耳にかけない新感覚メガネ
Short Templeは読んで字のごとく、「つる」とも呼ばれるテンプルの部分が短いタイプのメガネ。一般的なメガネのテンプルと比べて半分くらいの長さです。

このテンプルの長さでは当然ながら耳まで届かないため、一般的なメガネのように耳にかけるのではなく、テンプルの先端部分でこめかみのあたりを挟み込むようにして装着します。

このメガネ最大の特徴はまさにこの耳にかからないこと。最近ではリモートワークの影響でイヤフォンやヘッドフォンを耳にする機会も増え、コロナ禍の影響で外出時もマスクを装着したりと、「耳にかける」物が多く耳周りが大渋滞。その点このShort Templeは耳にはかからないので、ヘッドフォンやマスクと干渉することがありません。

ヘッドフォンを装着するとメガネが耳に押しつけられて圧迫感がある、マスクを取ろうとしたらメガネも一緒に外れてしまったという経験がある人には、この「耳にかからない」という唯一無二の特徴が非常に魅力的かもしれません。
耳にかからない快適さとズレやすい不安定さの間で
実際に購入して数日ほど装着していますが、こめかみを挟み込む装着感は「気にならないほどではないけど嫌ではない」レベル。常にこめかみのあたりにShort Templeの存在感がありますが、長時間付けていても痛くなったり不快になったりということはありませんでした。
ただし挟み込むという特性上、顔の大きさによっては不快感を覚えたり、装着してすぐに外れるかもしれません。購入を検討する場合は後述しますが実際の店舗で試すことをお勧めします。
また、これも形状ゆえに仕方ないところですが、一般的なメガネに比べるとズレやすく、運動などには不向きです。家で使っている分にはそこまでズレを感じませんが、外を歩いていたり、汗をかいたりするとメガネが多少ズレてきます。ただメガネ族としてはしょっちゅうメガネのズレを直すのでさほど気になっていません。
なお、この本体ズレはJINSも認識しており、製品ページには「車の運転を含む室外でのご使用はお控え下さい」という注意書きがあります。屋外も激しい運動をしない限りいきなり外れてしまうということはなさそうですが、車など運転時には使わない方が良さそうです。
フレームに合わせられるレンズは一般的なメガネと変わらず、ブルーライトカットや調光レンズも組み合わせられます。真夏が近づいていることもあり今回はレンズに調光レンズをセレクト。紫外線の強いまぶしい場所では自動的に色が変わってサングラスのように使えるので気に入っています。

耳にかからない自由度の高さに対し、こめかみを挟み込む装着感と外れやすさというデメリットとどちらを優先するか。実際に使った身としては外れやすさと装着感は許容範囲内、それよりもマスクやイヤフォンの邪魔をしない快適さが上回りました。とはいえ車の運転など使えない場合もありますので、基本的にはイヤフォンやマスクを多用する時のセカンドメガネとして運用するのがよさそうです。
なお、このShort Templeのファーストモデルが発売されたのは2016年のこと。その後何度かのモデルチェンジを繰り返して現在も販売中ではありますが、本記事執筆時点ではオンラインではすべてのモデルが在庫ゼロの状態。店舗在庫も店によって異なり、比較的大きめの店舗では在庫があるようですが、すべての店舗で試せるわけではありません。JINSのWebサイトでは店舗在庫を確認できる機能がありますので、試着したい場合は事前に店舗の在庫を確認してからお店に行くことをお勧めします。
Short Temple(軽量メガネ) | JINS – 眼鏡(メガネ・めがね)
https://www.jins.com/jp/airframe/shorttemple/
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