親子で楽しむ「あつまれ どうぶつの森」〜お金配りおじさんの爆誕
by 中山のりお
「島の住人が島を出たいと言ってきたら、絶対に行かせないでね」
こんにちは、日頃はDX推進企業につとめつつ、副業でブロガー、ライター、中小企業のマーケティングサポートを得意としている中山のりお です。
最初のセリフは、当時まだ5歳だった息子と、買ったばかりのNintendo Switchで「あつまれ どうぶつの森(以下、あつ森)」をプレーする際に決めたお約束です。
まだ小学校入学前で、はじめてコンシューマーゲーム機に触れる子供といっしょに、「あつ森」をいかに進めたのか。良かったこと、大変だったことはなんなのか。そのあたりを思い出しながらお届けします。
なお、発売から3年以上経過しているということで、ネタバレには配慮しない記事になっております。ご了承の上で読み進めてください。
「あつ森」は子供といっしょに進めるには最高のゲーム
まず最初に言っておきたいのは、「あつ森」が子供と進めるのにとても向いている、ある種最初に選ぶには最高のゲームだったということです。1台のNintendo Switchで進めれば、子供と同じ島で暮らすことになりますし、同時プレーも可能なので助け合いもしやすく、なにより子供が初めて知るようなモノの名前、生き物の名前、自然現象が目白押し。実際、子供はこのゲームで昆虫の名前をはじめとした様々なことを覚えました。

さらに良かったのが、お金(ベル)についての流れを(ゲーム内ではありつつも)実践できていることでした。限りあるお金をどう使うのか。そもそもお金の計算をしないと(使いすぎて)後で自分が困る。お金がないときは、どうやってお金を生み出すのか(主に拾ったものを売る)。そんなことが島の生活の中で自然と身についたのは、教育面でもポジティブだったなと思っています。もちろん5歳なので「お金が足りないから代わりに買っておいて〜」連発でしたけど、それでも親の誕生日には「たぬき商店」で品物を買ってプレゼントしてくれるなど、成長を感じる場面も多々ありました。
「これ読んで」「これどういう意味」地獄は覚悟しよう
とはいえ、大変なこともまた、たくさんありました。
そもそも5歳といえば、ひらがなこそなんとなく読めますが、カタカナは怪しかったり、読めても単語の意味がわからなかったりします。休日に子供が勝手に早起きしてはじめた「あつ森」のせいで、朝6時過ぎくらいに「これ読んで〜」と起こされたときはちょっと辛かったですね。コロナ禍による在宅勤務&保育園休園時は、3分おきに「これどういう意味?」とゲーム機片手な彼に仕事を中断させられるのも、仕方がないなとは思いつつ大変でした。

また、島のイベントは誰か1人が達成してしまうと、その記念の場面に立ち会えない・・・というのも、気を使うポイントでした。そのため、島の発展やらなんやらの記念行事が実施されそうな雰囲気の時は、子供とプレー出来るときまでフラグを立てないように気をつける・・・みたいな自分ルールが存在しました。

子供は「Will」が強い
なんて親からすると気遣いプレーをしてしまうわけですが、そこは5歳、フリーダムです。木は切りたおしたいし、川は埋めたい。なんなら岩はぶっこわしたいし、花も踏み荒らしたいお年頃なのは、仕方が無いことです(彼の名誉のために書いておきますが、リアル世界では自然にとても優しいナイスボーイです)。「Will(こうしたい、ああしたい)」が強いのは良いことだなとは思いつつも、あまりにもフリーダムにやると島の景観が破壊され、評判も下がってしまいます。そこで、ある程度の「これは自由にやっていいよ」のガイドラインを決めました。長くなるので詳しくは書きませんが、島の一角をフリーダムゾーンにしてあげることで、彼の「やりたい欲」を満たしてあげました。

冒頭で言及した島の住人選別についても同様で、住民が旅に出てしまうのは断固阻止する方向で子供と握りました。広告代理店時代、日常的にやっていたクライアントとの交渉術が生きたのは間違いありません。
「お金(ベル)配りおじさん」の爆誕
お金についてもやはり子供だけで稼ぎ続けるのは無理が出てきたため、中盤以降は僕がカブ価で稼いで「お金配りおじさん」をやるというスタイルに落ち着きました。ギャンブルにはまってもらうわけにもいかなかったので、こればかしは仕方がない。そもそも親はTwitterで教えてもらったレートの良い島に行ったりできるので、難易度が違いますしね・・・。

という感じで進めていた「あつ森」は、1年半にもわたって彼の遊ぶメインタイトルとして君臨しました。なんてコスパがいいゲームなんだ!と開発陣に感謝しつつ、次回は島で起きた様々な事件をご紹介します。
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