100円ショップのダイソーが手がけたトレーディングカードゲーム「蟲神器」、ブースターパック第3弾先行体験会レポート

2023年10月28日、池袋のTCGショップ「ドラゴンスター池袋店」で、トレーディングカードゲーム(TCG)の「蟲神器」ブースターパック第3弾の先行体験会が開催されました。蟲神器は、100円ショップ大手のDAISO(ダイソー)が2022年11月7日に発売したダイソーオリジナルTCGで、スターターセットもブースターパックも税込み110円で購入でき、シンプルながらも奥の深いゲーム性で、ブームとなった製品です。

「デュエル・マスターズ」や「ポケモンカードゲーム」、「遊戯王」といった他のTCGと違って、基本的にダイソー店舗以外で新品のスターターパックやブースターパックを取り扱うことはできないのですが、公認サポーターによる大会も全国で開催されています。ブースターパック第3弾は今冬発売予定で、9月末から第3弾に含まれる新カード10種類の情報が公式Xアカウントで公開されています。

ドラゴンスター池袋店での「蟲神器」第3弾先行体験会の様子

10月から、東京や大阪、静岡、山形、福岡でいち早く第3弾の新カードを体験できる先行体験会が開催されています。私も、池袋のドラゴンスター池袋店で開催された先行体験会に参加してきたので、その様子をレポートします。

13種類の初出カードを含む、21種類の新カードを体験

第3弾の先行体験会では、第3弾の新カードのうち21種類を体験することができました。この21種類の新カードのうち8種類はすでにXアカウントで公開されたものですが、残りの13種類はこの先行体験会が初出となります。21種類の新カードはシナジーがあるカード3種類を2枚ずつセットにして配布されるようになっており、7種類のセットが用意されていました。最初にその7種類のセットとそのセットに含まれるカードを紹介します。

ちなみに第3弾のカード種類の総数は発表されてませんが、体験会で見たカードは●/60とナンバリングされていたため、全部で60種類のようです。先行体験会とXアカウントで公開されたカードは合計23種類になりますので、1/3以上が公開されたことになります。

LRカードの「メタリフェルホソアカクワガタ」を中心にしたセット

青4コストのLRカード「メタリフェルホソアカクワガタ」。強化カードを1つしか付けられないが、代わりにその修正値が2倍になる

青1コストのNカード「クロカナブン」。先行体験会で初出のカード。コスト1にしては体力や攻撃力が大きいが、強化カードが付いてないと、ターン終了時に破壊されてしまう
無色3コストのSRカード「鍬形虫の甲冑」。付けた虫の体力と攻撃力を700増やすほか、縄張りから引いたときに自分の場に虫がいたらこれを付けることもできる
無色6コストのLRカード「白銀蜘蛛の糸」と緑6コストのLRカード「サカダチコノハナナフシ」を中心としたセット
6コストのLRカード「白銀蜘蛛の糸」。捨て札から虫を2枚タダだしできる強力なカード
緑6コストのLRカード「サカダチコノハナナフシ」。逆立ち返しで、攻撃を受けた虫と相手のエサ場にある虫を交換できる
緑2コストのSRカード「グンジョウオオコブハムシ」。先行体験会で初出のカード。虫の攻撃により破壊されるとエサ場に置かれる
青6コストのLRカード「パラワンヒラタクワガタ」を中心としたセット
青6コストのLRカード「パラワンオオヒラタクワガタ」。青のエサ2つごとにコストを1減らすことができる。エサ場に青のカードが6枚あれば3コストで出せる
赤3コストのNカード「ナミゲンゴロウ」。先行体験会で初出のカード。こちらも青のエサ2つごとにコストを1減らすことができる
0コストのRカード「息吹の解放」。先行体験会で初出のカード。支払ったコスト×300のダメージを相手の虫に与えることができる
緑5コストのSRカード「キョジンツユムシ」を中心としたセット
緑5コストのSRカード「キョジンツユムシ」。緑のエサが3つ以上ないと、攻撃できない
緑4コストのRカード「クツワムシ」。先行体験会で初出のカード。緑のエサが2つ以上ないと攻撃できない
緑3コストのRカード「モモブトオオルリハムシ」。先行体験会で初出のカード。自分の場の緑の虫の数×3のダメージを与える
赤6コストのLRカード「オオエンマハンミョウ」を中心としたセット
赤6コストのLRカード「オオエンマハンミョウ」。強化カードが付いている虫には4000ダメージを与える「破壊のアギト」を使える
赤2コストのRカード「ハヤシノウマオイ」。先行体験会で初出のカード。自分の場にハタケノウマオイがいれば、600ダメージの「ウマオイコンボ」が使える
赤2コストのRカード「ハタケノウマオイ」。先行体験会で初出のカード。自分の場にハヤシノウマオイがいれば、600ダメージの「ウマオイコンボ」が利用できる
緑5コストのSRカード「トゲナナフシ」を中心としたセット
緑5コストのSRカード「トゲナナフシ」。先行体験会で初出のカード。場に出た次の相手のターンに攻撃を受けず、相手のターンの間、自分が縄張りを引く度に攻撃力が300増える
赤2コストのSRカード「ツェツェバエ」。先行体験会で初出のカード。自分の縄張り1枚につき、体力と攻撃力が100減る
1コストのRカード「七節の秘伝書」。先行体験会で初出のカード。これを付けた虫は次の相手のターンに攻撃を受けず、これがついた虫が虫の攻撃によって破壊されたとき、このカードを手札に戻す
赤5コストのSRカード「タガメ」を中心としたセット
赤5コストのSRカード「タガメ」。青のエサ2つごとにコストを1減らす
赤2コストのNカード「ナミアメンボ」。先行体験会で初出のカード。青のエサ2つごとにコストを1減らす
2コストのSRカード「軍隊蟻の蹂躙」。先行体験会で初出のカード。ターン終了時まで自分のすべての虫の攻撃力を500増やすことができる

スターターセットと新カード6枚を使ってデッキを作る

体験会の参加者は30名ほどで、参加者には蟲神器のスターターセット(40枚入り)と第3弾の新カードが6枚配られました。この新カードはシナジーがある3種類が2枚ずつセットになっており、7種類のセットが用意されていました。参加者は、スターターセットのカードと、6枚の新カード(必ず新カードは全部入れる必要がある)を組み合わせて20枚のデッキを作り、参加者同士で対戦を行います。対戦が終わったら相手を変えたり、第3弾の新カードセットを他のセットと交換したりして、再び対戦を行います。

私に最初配られた6枚の新カード。「タガメ」と「ナミアメンボ」の<水生昆虫>を利用し、青のエサを増やしてコスト減を狙うデッキを作るのがよさそうだ

私には最初、「タガメ」と「ナミアメンボ」「軍隊蟻の蹂躙」のカードが入ったセットが配られました。早速、以下のようなデッキを組みました。

私が作成したデッキ。配られた6枚の新カードは必ず全てデッキに入れなければならない

青のカードを多めにして、<水生昆虫>によるコスト軽減を狙うデッキです。対面にいた方と何度か対戦しましたが、あと一歩のところで負けてしまいました。

対戦中の様子。エサ場に青のエサが2枚あるので、1コスト軽減して4コストでタガメを出せる
和気あいあいと対戦が行われていた
小学生のお子さんも何人か参加していた
蟲神器用に作られたプレイマットを使う人も

何回か対戦が終わったら、他のセットとカードを交換することもできます。また、シングルカードも販売されていました。お子さんも何名か参加しており、楽しそうにプレイしていたのが印象的でした。「蟲神器 」ブースターパック第3弾では、単色サポートや強化カードメタが追加され、新たなデッキタイプの登場が期待できますし、従来のデッキも強化されるでしょう。発売が楽しみです。

新カードが6枚ずつ入った7種類のセットが用意された
使っていたセットと新しいセットを交換してもらえる
ブースターパック第2弾までのシングルカードも販売されていた

2023年10月28日、池袋のTCGショップ「ドラゴンスター…