ARグラス「XREAL Air 2 Ultra」体験発表会に行ってきました
by 石井英男
2024年3月19日、XREALの新製品「XREAL Air 2 Ultra」の体験発表会&ファッションショーが開催されたので、参加してきました。XREAL Air 2 Ultraは、XREALのARグラスの最上位モデルで、今年頭に開催された「CES 2024」で発表された製品ですが、国内でのお披露目はこれが初となります。
プレゼンテーションの前に、XREAL Air 2 Ultraを身につけたモデルたちによるファッションショーが行われました。XREAL Air 2 Ultraは、薄くて軽いARグラスで、デザイン的にも洗練されているので普段書けていても違和感がありません。ただし、実際に利用する際はケーブルでスマートフォンなどに接続する必要があるのですが、ファッションショーのモデルがつけていたXREAL Air 2 Ultraにはケーブルが付いていませんでした。


続いて、日本Xreal プロダクトマネージャーの高天夫氏がXREAL Air 2 Ultraについてプレゼンテーションを行いました。

まず、高氏は、XREALのARグラスがワールドワイドで累計35万台以上出荷されており、グローバルなAR市場で圧倒的なシェアNo.1を誇っていると説明しました。


続いて、新製品のXREAL Air 2 Ultraの特徴が説明されました。XREAL Air 2 Ultraは、重さ80gと軽く、軽くて丈夫なチタン製フレームを採用。XREAL Air 2やXREAL Air 2 Proには搭載されていない3D環境センサーをレンズ左右に搭載し、6DoFやハンドトラッキングなどを実現しています。ディスプレイにはソニー製の0.86インチMicroOLEDを採用し、解像度は1,920×1,080ドット、リフレッシュレートは120Hzとなっています。また、ディスプレイが視野に占める大きさは52度です。また、センサーを18度下向きに取り付けることで、腕をグラスの正面に持ち上げなくてもハンドトラッキングができるようになっています。






XREAL Air 2 Ultraは主に開発者向けに位置づけられる製品ですが、2024年1月の発表以来、注文が殺到しており、出荷時期が当初の3月末から5月末へと延期されることが発表されました。遅くなる代わりに、別売り予定の空間マーカー3種類が無料で付いてくるとのことです。なお、日本での販売価格は9万9,800円です。

会場には、XREAL Air 2シリーズが展示されていたほか、CES 2024と同じ部屋を模したブースでの体験や机の上での体験ができるコーナーが用意されていました。筆者も実際に体験してみましたが、いわゆるVR HMDのような圧迫感や重さは感じず、画質もかなり満足できるものでした。ハンドトラッキングでの操作も、慣れれば快適に使えそうです。試用したのは短時間ですが、長時間映像を見るにも適したデバイスだと思いました。XREAL Air 2 Ultraには、XREAL Air 2 Proと同じく、調光レンズ機能が搭載されており、3段階でレンズの透過率を変えることができます。最も透過率を低くすると、周りが見えなくなり、映像により集中できます。ただ、映像が表示される角度は52度なので、没入感という点ではVR HMDには及びません。
XREALは今年後半に別の新製品を投入予定とのことですが、XREAL Air 2 Ultraの機能をより低価格で実現したコンシューマー向けモデルの登場に期待します。






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