15年ぶりに乗る車! 出張ペーパードライバー講習を受けました
by 七瀬陽平
最近車を買いました。トヨタのシエンタ(2022年型)です。運転免許は持っているのですが、車に乗ることがあったのは免許を取得してから数年間、実家の近くに住んでいるときだけだったので実は15年ほど車に乗っていない状態です。3月に契約をし、10月納車の予定だったので9月くらいに教習所に行ってペーパードライバー講習を受けようかなと思っていたのですがトヨタが本気を出してきて納期が大幅に短縮され、7月末納車となりました。その連絡を受けたのが7月半ば。
慌てて教習所のペーパードライバー講習などを調べてみたのですが近くにあってすぐ受けられそうなものは見当たりませんでした。しかし、いろいろ検索しているうちにペーパードライバー講習は教習所だけでなくフリーの教習指導員が個人所有の教習車で行う研修があるということを知りました。地理的に近く、日程が空いていてそれなりにどんな会社あるいは人かわかるところが良いなといろいろ検索した末、下記のリンク先の方にお願いすることにしました。プランいろいろあっても迷ったのですが3時間1日18,000円のコースにしました。
https://www.now-drivers-college.com
納車に間に合ったらいちばん良かったのですが、それなりに人気のようでなんとか納車数日後に予約成立。今回お願いしたなうどらは教習車のプリウス(おそらく2017年型)で自宅まで来てくれるということでした。なお自分の車でも教習してもらえるのですが、15年ぶりの運転でいきなり新車はちょっと自信がなかったのとプリウス乗ってみたかったので教習車を選択しました。

そして講習当日。教官の方が自宅前まで来てくれました。プリウスは我が家でも購入を検討したのですが、コンパクトカー前提の我が家のガレージに対し幅は良いのですが全長がやや長いんですよね。まずは運転席に座って座席、バックミラー、サイドミラーを調整するところからです。現代の車は運転席からボタンでサイドミラーの調整ができるんですね。15年ぶりなので完全に車の進化に置いていかれています。車の操作を一通り教わったのですが、所定の位置にレバーを入れて戻すとシフトが切り替わるというタイプなのになかなか戸惑いました。

その後は運転において気をつける点、どこに目線を置くか、曲がる際にどう気をつけるかなど一通り座学で教わり、いよいよ出発です。15年ぶりのアクセルはだいぶ緊張しましたが、驚くほど滑らかな発進に感動もひとしお。
スタートしたらまずは近所の道を走ります。我が家のあたりは交通量が少ない割に道が広く、家の前も6m道路です。まずは何度も左折をします。サイドミラーを見て自転車やバイクがいないことを確認しつつハンドルを切っていきます。このあたり、車幅の感覚が失われているのではないかと思っていたのですが、操作に戸惑うことはほとんどありませんでした。意外と忘れないものなのか、現在の車だから走りやすいのかは不明です。
なお、個人所有の教習車ですが助手席の教官用ブレーキはしっかりついています。また、助手席用のサイドミラーとバックミラーも完備。自宅の車で教習する場合は棒のブレーキで補助し、ミラーなどは吸盤でつけるそうです。
さて、近所の道を何度か左折したら次は右折します。運転する人には当然かも知れませんが、車は左側通行ですから左折と右折ってけっこう違うんですよね。右折の場合は車にも注意しなければなりません。このあたり徐々に思い出していきました。あと我が家の周辺は一方通行が非常に多いのですが、進入禁止の標識だけでなく道路面の表示で一方通行化どうかを見分ける方法なども教えてもらいました。運転技術そのものよりも、こうした道路や安全面の知識が失われているのを実感します。
その後は大きな道路に出てまずは左折を繰り返し、次は右折を繰り返します。周辺、三車線の道路が多く、右折信号などもあるのでそのあたりかなり練習になります。右左折時についサイドミラーを見るのを忘れてしまうのですが教官がいちいち「いいですね、ちゃんと左見てますねー!」と見てなくても褒めてくれるのでむしろ毎回ちゃんと見るようになりました。注意するのではなく褒めて伸ばすタイプですね。
右折、左折、直進、車線変更などを一通り終えると次はナビを設定して目的地に向かいます。行き先は我が家からは少し離れたスーパーマーケットでした。車が入りやすく、広くて空いているというのが良いそうです。このあたり、教官が隣の区住まいなのでローカル情報に詳しく頼りになりました。いざ目的地に着いて駐車券を取り、スロープを登って駐車場に入ります。確かに車も少なく走りやすい。左右車のないスロットを見つけ、教官のアドバイスを受けながら駐車してみました。実はいちばん練習したかったのがこの駐車で、ほんと自信なかったんですよね。ただ、プリウスは360度全て見られるカメラと真上からのビューで駐車できるパノラミックビューモニターがついているので何度か切り返しはしたものの無事に駐車することはできました。細かいところはモニタで見るよりもサイドミラーを見たほうがまっすぐ駐車しやすいというノウハウも学習。

その後は教官がわざと中途半端な止め方をしてそのままリカバリーしたり、左右に壁のあるシチュエーションで駐車したり、車と車の間を駐車したりというパターンでみっちり練習。だいぶ自信がつきました。プリウスは我が家のシエンタよりも長い車なので、シエンタだったらもう少し楽に駐車できるというのも自信をつける意味で良かったです。
その後は駐車場を出てナビを設定し、別な目標に向かいます。指示を受けずに目的地に行ってみようという主旨なのですが、目的地として我が家では今まで利用していない駐車場のある激安スーパーでした。私はその存在すら知らなかったのですが後で調べたらなかなかの有名店だったようです。車を持つことで行動範囲が広がるといメリットを実感できますね。こういう目標設定も教官のホスピタリティの高さを感じさせます。
ドライブじたいは滞りなく終了。途中やや混雑した道がありストップ&ゴーを繰り返したのも良い経験でした。最後は観光ドライブで教官の解説を受けながら浅草周辺を走って帰宅。教官は落語が趣味とのことで、終始扇子を持っておりそれを使ってハンドルの切り角や視界の広さを解説する徹底ぶり。トークも非常にこなれていて、面白いラジオを聞いている感覚。注意が必要なところではふっと黙るので邪魔なこともなくたいへん快適でした。非運転歴15年のペーパードライバーに3時間はなかなか長いのですが、飽きたり疲れたりはせず良い感じで勉強になり、自信もつき、18,000円の元は十分に取れたなという感想です。
なお教官は葛飾区在住で、東東京方面はかなり詳しそうです。X(Twitter)のアカウントを見ると八王子や横浜などにも出張しているようなので、東京近郊の方全般におすすめできますね。また、バイクの講習も受けているとのことでした。
そんなわけで現在は私も無事に新車に乗ることが出来ています。私のように新車を買ったという場合以外にしばらく乗ってなくて自信がないとか、旅先でレンタカーに乗ってみたいとかそういう場合にもペーパードライバー講習いいかもしれないですね。
自宅に来てもらう以外に、駅で待ち合わせてその周辺を走るパターンの出張講習などもあるようです。私の担当教官かなり良い方だったのですが、ペーパードライバー講習はそうそうリピートしないので興味ある方に紹介していきたいところです。
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